アスベスト調査とPCB調査が別業者で手配調整に労力がかかる。
建材アスベスト調査の採取者が電気機器のPCB調査も実施。採取方法が分からない、機材が無い場合には是非相談下さい。
事例詳細
状況
テナントビルのエレベーター工事で、昇降路建材のアスベスト分析が必要でした。(区画貫通部のケイカル板2種が1箇所)
併せて制御盤内にもPCB調査を要する進相コンデンサがあり、限られた工期で採取分析が必要だった。
作業内容
(1)アスベスト検体採取
エレベーター機械室・昇降路より、区画貫通部のケイカル板を採取。
採取対象を湿潤させ、3箇所採取し持ち帰り分析した。
(2)PCB検体採取
制御盤より取り外した進相コンデンサに穴を開け、絶縁油を採取。
金属パテにて穴を塞いで持ち帰り分析した。
両方のノウハウを持ったサービスマンにて1時間で採取完了!
解決のポイント
アスベストの調査について 2023年10月以降
アスベスト事前調査が必須となり、採取・分析が増加。
事前調査については2023年10月~資格者が行うこととなり、現地での採取も多くなってきました。
もちろん、調査者様にて採取し当社に送付いただくことも可能です。
(採取は防護対策、チャック袋使用をお願いします。)
アスベスト事前調査の法改正について
【事前調査義務化】
対象年代 2006年9月までに着工した建物
・事前調査方法の明確化(2021年4月1日施行)
★事前調査結果の報告制度の開始(2022年4月1日施行)
★有資格者による事前調査実施の義務付け(2023年10月1日施行)
PCB調査の必要性
一部のメーカーから不含有証明が得られない、調査対象年代が拡大した影響により採取・分析が多くなっています。
制御盤の改修工事、機器入れ替え時に進相コンデンサを発見した場合は、適切な処分の為に調査をお願いします。
PCB調査対象の拡大について
●調査対象
・トランスやコンデンサ等 (1953年~1993年製造電気機器)
・安定器 (1957年~1977年3月建築までの建物)
・塗膜 (1966年~1974年製造の塩化ゴム系塗料を使った工作物)
・建築用シーリング材 (1958年~1972年着工のポリサルファイド系)
電機メーカーによっては 2004年3月製造分まで PCB分析必要