ここ3年くらい、毎回浴槽水からレジオネラ属菌が検出されて困っている施設がある。
浴槽配管洗浄だけではなく、ろ材入替も同時に実施し、洗浄後のレジオネラ属菌検査では不検出を確認できました。
事例詳細
状況
某福祉施設の管理会社様よりここ3年ほど毎回浴槽水からレジオネラ属菌が検出されるので、どのように対策をしたらいいのか問合せがありました。さらに浴槽水の残留塩素濃度が低く、濃度が上がりにくい状況でした。
※ろ過設備を伴う循環式の大きな浴槽がある施設で、過去にろ材入替は未実施でした。
作業内容
原因を調べると浴槽と水位計(浴槽に水を張ると一緒に連動して水位を計測する)を繋ぐ配管内の水が滞留し、汚れが溜まって菌が繁殖し、レジオネラ属菌の温床となるバイオフィルムが大量に発生をしていました。
浴槽配管洗浄だけでは改善できないと判断し、洗浄と共にろ材入替も同時に提案しました。洗浄後レジオネラ属菌検査を実施し、不検出を確認することができました。
解決のポイント
設備の日常のメンテナンスや浴槽水の残留塩素濃度の管理が大切!
レジオネラ属菌の感染は、毎年死者がでるほど危険な感染症です。最近では、ろ過器が浴槽系統のレジオネラ属菌の温床となる事例も多く報告されており、循環式浴槽設備の日常のメンテナンスや浴槽水の残留塩素濃度の徹底した管理がとても重要になっています。
定期的な配管洗浄が必要です!
循環式浴槽ではレジオネラ属菌発生防止策として、定期的な配管洗浄を行い、配管内のバイオフィルムを除去することが有効です。年1回の配管洗浄をお勧めします。