ブライン抜取作業の事前調査を行ったところ、ブラインが茶色く変色していた。
液性検査の結果より液性が劣化していることが判明しました。ブラインは再利用せず、また回路内の洗浄を行い清浄化した後に新規のブラインを投入することになりました。
事例詳細
状況
ある工場で回路中のバルブを交換する為、一時的にブラインを抜き取る必要があるとご依頼がありました。事前に現場調査へ伺ったところ、ブラインが茶色く変色していました。(※本来は青色のブラインでした)
作業内容
ブラインの使用可否を確認するため液性検査を行った結果、鉄分の上昇と防錆剤・防腐剤の減少が見られ、液性が劣化していることが判明しました。ブラインは再利用ではなく新液への入れ替えを行い、投入前には回路内の洗浄を行い清浄化しました。
解決のポイント
低温用冷凍機やチラー、産業用熱交換器には熱媒体としてブライン(不凍液)が使用されています。このブラインについて、当社では液性検査からブラインの更新、回路内洗浄まで、すべて1社で対応が可能です!
【ブライン関連 当社ができること!】
①ブラインの液性検査~液性改善
②ブラインの回収~処分
③ブラインの入替
④ブラインの販売
⑤ブライン回路の洗浄
現場調査の際にブラインが茶色に変色していることが判明し、このまま再利用しても問題がないか液性検査を行いました。
≪液性検査の結果≫
・鉄分の上昇(色が茶色になっていた要因で回路内の腐食が確認される)
・防錆剤・防腐剤の減少(今後ブラインが腐敗する恐れあり)
→上記結果より、著しく劣化した液性であることが確認されました。
今回は最善のメンテナンスを提案してほしいとのユーザー様の要望もあり、当初は既存液に添加剤(防錆剤・防腐剤)の補充にて液性改善を行う予定でしたが、検査の結果、著しく液性が劣化していたことから、急遽ブラインの全量入替えにて施工することになりました。
もしブラインの劣化が進むと設備の腐食やブラインの腐敗が進行し、漏れや冷凍設備の能力不足など、さまざまな不具合が発生することが想定されます。
回路内の洗浄による清浄化とともに、新ブラインを投入し懸念される設備トラブルを未然に防ぐことができました。