アンモニア冷凍機の凝縮器(プレート熱交型)にスケールが付着し、冷却水温度にてΔt10以上(冷却水の「入口」「出口」の温度差が10度以上)あり困っている。
「凝縮器の汚れ」が原因であったため、薬品洗浄を行いました。また洗浄前後で効果を数値化するために超音波流量測定も実施し、冷却水循環水量が洗浄前に比べ約2倍に増加したことが確認できました。
事例詳細
状況
アンモニア冷凍機の凝縮器(プレート熱交型)にスケールが付着し、冷却水温度にてΔt10以上(冷却水の「入口」「出口」の温度差が10度以上)あり、お客様がお困りでした。
作業内容
今回は「凝縮器の汚れ」が原因であったため、薬品洗浄を行いました。大型の循環ポンプを使用し洗浄を行い、洗浄後の内視鏡調査ではスケールがきれいに除去されているのが確認できました。また、今回は超音波流量測定も行い、洗浄効果が数値ではっきりとわかる為、お客様にも喜んでいただくことができました。
解決のポイント
通常、冷凍機等「凝縮器」の冷却水温度差(出口温度-入口温度)は5度以下です。それ以上の温度差が付く場合は、凝縮器の冷却水回路に問題が発生している可能性が高いです。今回の作業では、内視鏡調査にて凝縮器に大量のスケールが付着しているのが確認されましたが、洗浄後にはきれいに除去されました。
プレート熱交換器は洗浄時「流量・流速」を確保しないと洗浄効果が期待できないため、大型の循環ポンプを使用します。
プレート熱交換器は構造上、内視鏡調査ではすべてを確認できませんが、超音波流量測定を実施することで洗浄前後の流量を数値化することが可能です。洗浄効果をしっかりとご確認いただけます。
超音波流量測定の結果、冷却水循環水量は洗浄前に比べ約2倍に増加したことが確認できました。