水道水に混入した白色異物の正体は?FT-IRによる分析で判明

一般住宅の水道水から微小の白色の異物が出てきたので調査してほしい

FT-IRにて分析を行いました。結果、異物はポリエチレン樹脂であることがわかり、浄水器内のポリエチレン製フィルターの劣化が原因と判明しました。

事例詳細

状況

「一般住宅の水道水から微小の白色の異物が出てきたので調査をしてほしい」とご依頼がありました。

作業内容

白色異物をFT-IRにて分析を行った結果、データベース上のポリエチレン樹脂と一致しました。

解決のポイント

耳かき一杯分程度の量があれば固形物の分析は可能です

採取した水道水から微小の白色異物を慎重に取り出し、FT-IRにて分析を行いました。
※FT-IR・・・フーリエ変換赤外分光法

 

分析を行った結果、データベース上のポリエチレン樹脂と一致しました。

FT-IRによる異物の赤外吸収波形(データベースとの比較)

 

なぜポリエチレン樹脂が出てきたのか・・・?

原因は浄水器にありました。浄水器の中に中空糸フィルターと呼ばれる、水を浄化するフィルターが入っており、今回の現場の中空糸フィルターは、ポリエチレン製であることが判りました。つまり、浄水器内のポリエチレン製のフィルターが劣化して、水道水に混じって異物として出てきていました。

※ポリエチレン樹脂は、身近なところではポリ袋や包装用シート、フィルムなど様々なものに使用されています。

※市販されている浄水器フィルターのすべてが必ずしもポリエチレン製であるわけではありません。

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