機器更新工事で既存の冷凍機の撤去が必要になったが、アンモニア冷凍機であったため『どうしたら良いか?』とのご相談
専用機器の保有と高圧ガス保安法の製造行為に該当しない方法で迅速に実施し、当初の工事予定期間内で完了することができました。
事例詳細
状況
空調メーカー様より、機器更新に伴う工事で既存の冷凍機の撤去が必要になったが、フロン冷凍機と思っていた既存冷凍機がアンモニア冷凍機であったため『アンモニア冷凍機を触ったことのあるエンジニアがいない!』『工期内に終わらせないといけない』どうしたら良いか?とのことで当社へ相談がありました。
作業内容
冷媒アンモニアを高圧ボンベに回収する場合は、高圧ガス保安法に準じ事前に行政へ届出と許可が必要であるため、通常計画から開始まで1ヶ月程度かかります。当社の施工方法は高圧ガスの製造行為に該当しないため、相談後短期で回収を行い工期内に更新工事を終えることができました。
解決のポイント
30年~40年前は冷凍倉庫や低温倉庫、製氷工場などアンモニアを冷媒とした冷凍設備は多く見られましたが、最近はフロン機器に押されあまり見なくなっています。それに伴いアンモニア機器に触れたことのあるエンジニアや施工会社も減り、事案が発生した場合に困っているという相談がよくあります。

製氷設備のアンモニア冷凍機

製氷設備のへリングボーン熱交換器

ヘアピンコイル(アンモニア冷媒入り)を使用した冷凍倉庫

40年使用のアンモニア冷凍機
当社は100件以上のアンモニア冷凍機や冷凍設備のアンモニア冷媒回収の実績があります。
『アンモニア=毒物・劇薬・危ない』のイメージから化学薬品を扱う当社への問合せもあり、2008年よりアンモニア冷凍機の撤去時や、アンモニア冷凍設備のメンテナンスや修理時に伴う冷媒アンモニアの回収除害作業を実施しています。
アンモニア冷媒を回収するには、フロン冷媒のように高圧ボンベに回収できると考えがちですが、実はこの高圧ボンベに回収することは高圧ガスの製造行為となるため、高圧ガス保安法に準じ事前に行政に届け出を行い、許可後でないと作業が開始できません。急を要す修理や小規模工事にも関わらず、事前に書類作成や届出が必要になるなど時間と費用が必要になります。また、回収用高圧ボンベは数量が少なく、ボンベの手配準備にも時間が必要になります。
≪高圧ガス保安法に準じた手続き例(ボンベ回収時)≫
当社のアンモニア回収除害作業は迅速な対応が可能です!
■当社は冷媒アンモニアを回収する場合、高圧ガス保安法適用外の状態でアンモニア回収除害を実施するため、急なご依頼にも対応可能です。
■独自の除害装置にて短時間で回収除害が可能です。
■安全に撤去解体工事ができるように、回収除害だけではなく安全措置まで実施可能です。
■充填量が多い液体アンモニア(液安)の回収時には、高圧ボンベへの回収作業も可能です。
■経験を積んだサービスマンによる安全な作業をご提供できます。

アンモニアの高圧ボンベへの回収作業