作業現場ではかなりの粉じんが出るので、作業員の健康が心配です。必要な対策はどうしたらいいのか?
労働安全衛生法では、作業員の安全を確保するために粉じんの飛散状況を調査することが義務化されています。
事例詳細
状況
あるハウスメーカー様から、住居の壁を製造加工する時の粉じんの飛散状況を調べてほしいとの依頼がありました。
作業内容
実際の作業現場で、粉じんの作業環境測定を行いました。作業員への曝露が最大だと思われる場所と、作業場の平均的な飛散状態を把握するために複数個所を等間隔で測定し、作業現場における粉じんの飛散状況を正確に報告することができました。
解決のポイント
作業中の粉じんの飛散状況を的確に把握し、対策を講じることが必要です。労働安全衛生に関しては年々意識が高まっています。
作業環境測定とは?
オフィス、工場、研究室など、人々が働いているさまざまな職場の環境のことを「作業環境」と言います。労働安全衛生法では、労働者の安全と健康の確保を目的に、作業環境に関するさまざまな測定を行うことと定めています。これに基づき、作業環境を的確に把握し、労働者の健康被害を未然に防ぐとともに、より快適な職場環境を整備する必要があります。
実際の作業場で作業を行っている時に作業環境測定を実施します。
今回の現場では粉塵の作業環境測定を行いました。ハイボリュームサンプラーにて、作業場の面積に応じた等間隔の12箇所と発生源に最も近い1箇所の粉塵の飛散状況の測定を行いました。後日報告書を作成し、結果を提出しました。

ハイボリュームサンプラー

測定ポイント
・1~12:作業場の平均的な飛散状態を把握するために複数個所を等間隔で測定
・B:作業員への曝露が最大だと思われる場所での測定